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関電トンネル無軌条電車 平成22年度 安全報告書

運輸の安全性の向上のための「鉄道事業法等の一部を改正する法律」が平成18年10月1日に施行され、鉄道事業者に対する「輸送の安全の確保」に関する義務付けが強化されました。この安全報告書は、同法の第19条の4(鉄道事業者による安全報告書の公表)に基づき、公表するものです。

関電トンネル無軌条電車 平成22年度 安全報告書
「平成22年度 安全報告書」のPDFファイルをダウンロードが可能です。

1. はじめに

 当社では、中部山岳国立公園内にある黒部ダム観光の交通手段として、昭和39年8月1日よりトロリーバスの営業運転を開始して以来、平成22年度末で5,430万人のお客さまにご利用いただきました。
 一方、平成18年10月1日に制定した「安全管理規程」に基づき、お客さまにより一層安心安全にご乗車いただけるよう、職員全員が「安全最優先」を常に心にとどめ、日々の運転業務を行い、現在まで鉄道運転事故「0」を継続しておりますが、「安全に終わりなし」を常に持ち続け、「輸送の安全確保」に努めてまいりました。

 平成23年度につきましても、以下の取組みを通して「輸送の安全確保」に全力を挙げて取組んでまいります。

  1. 安全管理規程、鉄道事業法等の法令遵守はもとより、安全管理体制を確立し、輸送の安全に関する会議や様々な活動を通して「輸送の安全」を確保する。
  2. 運転士の資質等の管理および設備点検整備を厳重かつ綿密に実施し、事故防止に万全を期する。
  3. お客さまの安全確保のため、事故・災害時において冷静に判断し、人命救助を最優先に事故復旧ができるよう教育・訓練の充実を図る。
  4. 災害時対策においては、関係箇所との連携体制を整え、安全対処に万全を期する。

 この報告書では、「輸送の安全確保」についての取り組みや実績等を公表しております。
 この報告書に対するご意見やご助言を賜ることができれば、幸いに存じます。

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2. 輸送の安全確保に関する基本的な方針

2.1 安全基本方針

 当社は、全てにおいて安全を最優先にした業務運営を引き続き実践し、無事故・無災害の推進と安全管理規程の遵守・定着を図り、従業員一人ひとりが事業活動において安全確保の意識を持って行動する。

2.2 安全に関わる行動規範

  • [基本姿勢]
     役員および従業員は、関西電力の一員としての自覚を持ち、社会的良識をわきまえて行動する。また、業務遂行に当たっては、安全の確保を最優先に、関連する法令、企業倫理および社内ルールを遵守して職務に専念し、お客さま満足のため最善を尽くします。
  • [輸送の安全の確保]
    1. 輸送の安全を確保するために遵守すべき事業の運営方針、事業実施および管理体制、方法を定めた安全管理規程、鉄道事業法その他の輸送の安全確保に関する法令の規定および鉄道の技術上の基準を定める省令に基づいた実施基準により、安全管理体制を確立し、輸送の安全の水準および向上を図る。
    2. 輸送の安全の確保に向け、運転士の資質管理および設備、車両の整備点検、運用を厳重かつ綿密に実施することにより事故防止に万全を期する。
    3. お客さまの安全確保をあらゆる角度から検証し、必要な安全施策を講じる。
    4. 災害対策の構築においては、関係箇所と共同で対処可能な体制を構築し、万全を期する。

2.3 安全目標

区分 平成22年度の取組 平成23年度の目標 備考
目標 実績
お客さまの安全輸送 「鉄道運転事故件数」を0件とする。 0件 0件 鉄道事故報告規則第三条一項
「輸送障害件数」を0件とする。
(県道扇沢大町線雨量規制による通行止めを除く)
0件 0件 鉄道事故報告規則第三条三項
安全輸送のための設備事故防止 「電気事故件数」を0件とする。 0件 0件 鉄道事故報告規則第三条四項
「車両障害件数」を0件とする。 0件 0件 社内基準*1

(注釈)*1 車両故障に起因し10分以上の運転支障を生じたもの

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3. 輸送の安全の実態

  1. 鉄道運転事故
     平成22年度の鉄道運転事故件数0件
  2. 輸送障害
     平成22年度の輸送障害件数0件

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4. 重点安全施策の内容と進捗

  1. 平成22年度の取組み
    • a 安全活動
       お客さまを安全に輸送するという重要な使命を遂行するため、安全最優先の組織風土の定着を図るべく、下表の安全活動を推し進めました。
      実施項目 実施した内容
      安全管理の
      基盤整備
      ・安全管理体制の充実

      ・輸送の安全の確保のための事業計画検討会議ならびに安全衛生委員会を適正に実施し、継続的なチェックを行い、安全管理体制の充実を図った。

      ・事業所トップによる安全表明を定期的に周知し、安全意識向上の徹底を図った。

      ・安全に対する当事者意識の徹底

      ・毎月、各役職者およびQCサークルにより安全に関する提言を社内WEBサイトに掲載し安全意識の高揚を図った。

      ・ヒューマンファクタートレーニングを実施し、安全に対する当事者意識の向上を図った。

      ・輸送に関わる業務の実施状況について、安全統括管理者による、運転士や駅務員、技術員との現場コミュニケーションを定期的に実施した。(5月、10月実施。)

      ・重点指向による日常安全運転管理の徹底 ・事故想定訓練、関電トンネル無軌条電車運転技能再確認ならびに、実施基準に基づいた教育を行い、安全運転管理に努めた。
      ・運転士健康管理の徹底 ・運転士の健康管理(資質管理)について、実施基準に定めたチェック表により管理を実施した。
    • b 安全設備の整備
       お客さまの安全輸送を確実に実施できる設備形成を目指し、関電トンネル無軌条電車設備に関する主な安全対策工事を下表の通り実施しました。
      目的 工事件名 進捗
      トンネル事故
      災害防止
      関電トンネル覆工背面空洞安全対策工事 完了
      1号坑口上部法面安全対策工事 H22年度分完了
      電車線事故災害防止 トロリー線カーブランナー安全対策工事 H22年度分完了
      電気設備保全 関電トンネル内22kVケーブル改良工事 H22年度分完了
      車両設備保全 車両電気部品修繕工事 H22年度分完了
  2. H23年度の取組み
    • a 安全活動
       平成23年度においても「安全管理基盤の整備」を重点項目として次の項目について取組みます。
      ・安全管理体制の充実
      ・安全に関する当事者意識の向上
      ・日頃からの安全運転指導
    • b 安全設備の整備
       平成23年度に実施する主な安全対策工事は下表の通りです。
      目的 工事件名 実施予定
      時期
      備考
      トンネル事故
      災害防止
      1号坑口上部法面安全対策工事 H.23.5〜
      H.23.6
       
      電車線事故・
      災害防止
      トロリー線カーブランナー安全対策工事 H.23.12〜
      H.24.3
      ポールスタンド対策
      無軌条電車・電車線支持電柱の修繕工事 H.23.10〜
      H.24.1
       
      電気設備保全 関電トンネル22kVケーブル改良工事 H.22年〜
      H.23年
       
      車両電気設備保全 車両電気部品修繕工事 H.22年〜
      H.24年
      3年計画

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5. 安全管理体制

5.1 安全管理体制

  1. 安全管理体制概要
    安全管理体制概要図
  2. 主な管理者と役割
    ・総務室長 輸送の安全の確保に関する取組みに対し必要な支援を行う。
    ・黒四管理事務所長 黒四管理事務所業務を計画的に遂行し、総合的かつ効率的な運営を図るとともに、所内各職位の業務遂行を指導監督する。
    ・運輸課長 所長の命を受け、課員を指導監督して所管(電気設備、土木設備、および建築物の設計・工事・保守、無軌条電車等の運輸・運転・保守)業務を計画的に遂行する。
    ただし、輸送の安全に関する業務については、安全統括管理者の職務を行う上での指示、指導、助言を受けた場合、これに基づき遂行する。
    ・安全統括管理者
    (運輸長)
    輸送の安全の確保に関する業務を統括管理する。
    ・運転管理者(運輸主任) 安全統括管理者の指揮の下、運転に関する事項を統括する。
    ・乗務員指導管理者
    (運転区長)
    運転管理者の指揮の下、乗務員の資質の保持に関する事項を遂行する。

5.2 安全管理方法

  • 「輸送の安全の確保に関する事業計画検討会議」の実施
     関電トンネル無軌条電車の輸送の安全、設備構築・保全、予算および要員に関する方針、施策等の検討、実施状況の確認および安全に関する情報交換を行う。「輸送の安全の確保に関する事業計画検討会議」を下表のとおり開催し、関電トンネル無軌条電車の安全運行に努めております。
    区分 内容 会議構成員 備考
    年次会議
    (1回/年)
    ・年次業務報告
    ・年度計画 等
    総務室長、黒四管理事務所長、
    運輸課長 他
    安全統括管理者、運転管理者 他

    H23.3.16実施

    月次会議
    (1回/月)
    ・月次報告
    ・業務改善、課題の検討
    ・情報交換 等
    黒四管理事務所長、運輸課長 他
    安全統括管理者、運転管理者 他

    毎月第3水曜日実施

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6. 安全対策の実施状況

  1. 事故想定訓練の実施事故想定訓練の実施
     関電トンネル無軌条電車は、走行区間全長6.1kmの内、5.4kmがトンネル内で、事故災害等緊急時の対応は、さまざまな問題や救助方法等の制約が考えられます。毎年4月の営業開始前にトンネル内の事故を想定し、火災の消火訓練、被災者救出訓練ならびに故障車両の搬出訓練等を実施し、非常事態に対処できるよう備えています。
  2. 関電トンネル無軌条電車運転技能再確認関電トンネル無軌条電車運転技能再確認
     関電トンネル無軌条電車は、冬期間の休業明けとなる4月の営業開始前とお客さまの多い8月の繁忙期前の2回運転士の運転技能、運転基本動作について確認を行い、運転技能維持および安全運転意識の定着に努め、事故の未然防止を図っております。
  3. 安全輸送に関する教育の実施安全輸送に関する教育の実施
     冬期営業休止期間中に、実施基準に伴う安全輸送教育ならびに、外部講師を招いて接遇等の教育を実施して、安全運転の徹底とお客さまサービスの向上を図っています。
     また、QCサークル活動を行い、安全を含むさまざまな問題解決に取組みむべく、5つのサークルが活動しています。

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7. お客さま、関係者との連携

  1. “お客さまの声”活動の継続実施
     扇沢駅および黒部ダム駅に設置した、お客さま投函箱を通してお客さまのご意見やご要望を広くお聞きしております。
     これまでに数多くの貴重なご意見やご要望を頂戴しており、輸送の安全に活用させていただくとともに、今後も継続していきます。
  2. 立山黒部アルペンルート関係事業者との連携強化
     立山黒部アルペンルートの関係事業者とは、情報の共有化、連携強化を図っており、関電トンネルトロリーバスの乗り継ぎである立山黒部貫光株式会社(黒部湖駅から立山駅間)とは、日頃から情報交換に努め、お客さまの安全輸送、サービス向上に努めています。

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8. 安全報告書への意見募集

 安全報告書および、関電トンネル無軌条電車に関するご意見、各種お問い合わせは、関西電力(株)黒四管理事務所がお受けいたしております。
 なお、お客さまの個人情報およびお寄せいただいた内容は、弊社個人情報保護方針に基づいて、厳重に取扱います。

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関西電力(株)黒四管理事務所 (〒398-0001 長野県大町市平2010-17)
庶務課      TEL:0261-22-0800 FAX:0261-22-6964 
運輸課(扇沢駅) TEL:0261-22-2526 FAX:0261-22-2527

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